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映画『国宝』のロケ地・撮影場所を紹介!【吉沢亮主演】

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2025年6月6日に公開予定の映画『国宝』は、吉沢亮さんと横浜流星さんがタッグを組み、戦後の歌舞伎界を舞台に壮大な青春ドラマを描きます。

任侠一家に生まれた主人公・喜久雄が歌舞伎の名門に引き取られ、宿命のライバル俊介と芸を競い合うドラマチックな物語は、吉田修一氏の傑作小説を原作に、李相日監督の手でスクリーンに昇華され、カンヌ国際映画祭でも高く評価されました。

そんな大作にふさわしく、撮影は関西を中心に、桜の名所から歴史ある歌舞伎劇場、静かな湖畔や日本最古級の芝居小屋まで、多彩なロケーションで行われています。

公式発表や地元メディアの報道に加え、エキストラ募集情報やSNSの目撃談まで徹底的にリサーチし、信頼性のあるロケ地情報を厳選して紹介します。

青春の息吹が感じられる桜並木、伝統の重みが漂う舞台裏、スクリーン越しに見たあのシーンを実際に訪れ、物語の世界に浸ってみませんか?

この記事では、アクセス方法や周辺のおすすめスポットも合わせて解説し、聖地巡礼を計画する皆さまを全力でサポートします。

それでは早速、『国宝』の舞台となったロケ地へご案内しましょう!

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東大阪市・日新高校前の桜並木(大阪)

桜並木該当シーン
『国宝』予告【6月6日(金)公開!】

物語冒頭、少年時代の喜久雄(黒川想矢さん)と俊介(越山敬達さん)が 桜並木の坂道を自転車で並んで駆け下りる シーンがあります。(※予告編だと20秒あたり)

このロケ地となったのが、大阪府東大阪市にある日新高等学校前の坂道です。

約200メートルにわたって桜の木が並ぶこの場所は、春には満開の花びらが舞い散る絶景で、映画では二人の友情と青春の儚さを象徴する重要な場面として描かれています。

実際、日新高校の公式サイトでも撮影に使われたことが明記されており、地元でもちょっとした話題になりました。

撮影当日はあいにくの曇り空でしたが、「かえって記憶の中の春のような薄明るさでちょうどいい」と李監督が判断し、そのまま決行されたそうです。

さらに本番直前、主演の2人が落ちていた桜の花を一輪ずつ拾って胸ポケットに忍ばせたというエピソードも。現場スタッフがSNSで紹介し、ファンの間でほほえましい裏話として語られました。

アクセス

近鉄奈良線「石切駅」から徒歩約14分です。

駅を出て住宅街を抜け坂道方面へ歩くと、桜並木が見えてきます。

近鉄バス利用なら「日新高等学校前」または「石切参道口」バス停下車すぐ。

坂道自体は公道なので24時間通行できますが、周囲は学校と住宅地のため平日昼間の訪問は学生や住民の妨げにならないよう注意しましょう。

桜が咲く時期(例年3月末~4月上旬)以外は静かな坂道ですが、春には特におすすめです。

周辺スポット

すぐ近くに石切神社があります。

病気平癒のご利益で知られるパワースポットで、門前の「石切劔箭神社参道商店街」には占いやお土産店が軒を連ね独特の賑わいです。

坂道から少し足を延ばして、昭和レトロな雰囲気の商店街歩きも楽しめます。

周辺グルメ

石切参道名物の「よもぎうどん」はぜひ試してみてください。老舗食堂の大和屋が提供する一品で、麺に練り込まれたヨモギがほんのり香るコシのあるうどんは絶品です。

ロケ地の桜並木を眺めた後は、ほっと一息つけるローカルフードでお腹を満たしましょう。

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京都・南座(祇園四条)

南座ロケのシーン
『国宝』本予告【6月6日(金)公開】|主題歌「Luminance」原摩利彦 feat. 井口 理

歌舞伎の聖地でクライマックス撮影

京都・南座の劇場内部

映画ではここで喜久雄と俊介が初めて同じ舞台に立つクライマックスシーンが撮影されました。
(※本予告だと32秒あたり)

1929年築の南座は豪華絢爛な桃山様式の建物で、京都を代表する歴史的劇場にして全国の歌舞伎役者が憧れる「聖地」です。

南座の客席
南座の劇場施設情報

物語でも、主人公二人が大舞台に立つ人生の節目が描かれる重要な場面で登場します。
そんな重要な場面に最もふさわしいロケ地と言えるでしょう。

南座での撮影は2024年5月末に極秘で行われました。

エキストラは一切入れず報道関係者もシャットアウトという厳戒態勢で、本物の舞台さながらの緊張感の中、演技が交わされたそうです。

劇場スタッフの協力で、舞台袖には撮影当日限定の架空の演目ポスターが掲示されるなど細部までリアリティを追求。このポスターは撮影後すぐ撤去され現在は見られませんが、作品世界を支える演出の一つとなりました。

アクセス

南座は京都市東山区四条通沿い、京阪本線「祇園四条駅」から徒歩約1分、阪急京都線「京都河原町駅」からも徒歩3〜4分と非常に便利な場所にあります。

京都駅から市バスで「四条京阪前」停留所へ向かってもOKです。

周辺観光

劇場周辺は京都屈指の観光エリア。

南座の向かいを南北に走る花見小路通は情緒ある石畳の通りで、運が良ければ舞妓さんや芸妓さんに出会えることも。

白川のせせらぎ沿いに古い町並みが残る祇園白川エリアは写真スポットとして人気です。

さらに徒歩圏内に八坂神社建仁寺といった名所もあり、観劇前後の散策に事欠きません。

周辺グルメ

南座のある祇園エリアには老舗の甘味処や料亭が点在します。

鍵善良房(かぎぜんよしふさ)本店の名物「くずきり」はつるりとしたのどごしで上品な甘さ。

観光客にも人気なので行列必至ですが、時間があればぜひ味わってみてください。

公演時には南座向かいの弥栄会館内「京都南座 八千代」などで手軽にお弁当を買うこともできます。

注意点

南座は劇場内部の見学は通常できませんが、公演チケットを取れば内部で歌舞伎を鑑賞できます。

建物自体が国の登録有形文化財であり外観を見るだけでも価値がありますが、可能なら一度客席から舞台を眺め、劇場の空気を感じてみるのもおすすめです。

劇場前の道路は観光客で賑わうので、写真撮影は他の歩行者の邪魔にならないように配慮しましょう。

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京都・東映京都撮影所(太秦)

稽古シーン
『国宝』本予告【6月6日(金)公開】|主題歌「Luminance」原摩利彦 feat. 井口 理

裏方シーンの舞台

物語中盤以降、喜久雄と俊介が本格的に歌舞伎修行に励む場面では、舞台裏の稽古風景や楽屋のシーンが登場します。

これらは京都市右京区太秦にある東映京都撮影所で撮影されました。

いわゆる映画村のスタジオで、セットを組んでの撮影や殺陣(たて)シーンの収録が行われたようです。

特に歌舞伎の所作指導には実際の歌舞伎俳優・中村鴈治郎さんが参加し、出演者に立ち居振る舞いやせりふ回し、化粧の仕方まで細かく指導したと報じられています。

劇中、役者が演じる「曽根崎心中」の科白まわしなども、鴈治郎さんの指導のおかげでリアルなものになったそうです。

裏話として、吉沢亮さんは正座での座り方に苦戦し何度もやり直したとか。
最終的に鴈治郎さんから「膝の角度より、心の角度が大事」と笑い交じりに声をかけられ、場の緊張がほぐれたというエピソードもメイキング取材で語られました。
こうしたプロの指導と温かな激励によって、映画の中の所作や所作の合間の空気感まで本物らしく仕上がっているようです。

アクセス

東映京都撮影所は、京都市右京区の太秦地区に位置します。

最寄り駅はJR嵯峨野線「太秦駅」または嵐電(京福電鉄)北野線「撮影所前駅」で、いずれも徒歩5〜10分ほどです。

周囲は住宅街ですが、「映画村通り」という看板があり迷わず行けるでしょう。

京都駅から直行の市バス路線(75系統「太秦開日(うずまさかいひ)町」停留所下車)も利用できます。

周辺情報

撮影所に隣接する東映太秦映画村は有名なテーマパークで、江戸の街並みセットが広がり時代劇の撮影風景を体験できます。

残念ながら撮影所本体は関係者以外立入禁止ですが、映画村では殺陣ショーや衣装体験など映画の世界に浸れるイベントが満載です。

徒歩圏には広隆寺(京都最古の寺院、国宝の弥勒菩薩像を所蔵)もあり、観光ついでに立ち寄れます。

注意点

撮影所周辺は住宅地で観光地ではないため、映画村以外に目立った観光施設はありません。

映画村を訪れる際は営業時間(通常9:00〜17:00)を確認し、早めの時間に行くのがおすすめです。

撮影所前駅から映画村までは歩道が狭い道路沿いを歩くので、車に注意してください。

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京都・上七軒&先斗町歌舞練場

花街での修行シーン

映画の中で忘れてはならないのが、京都の花街(かがい)で繰り広げられる修行シーンです。

喜久雄が芸者衆の踊りや所作から芸の厳しさを叩き込まれる場面として、京都最古の花街である上七軒(かみしちけん)と、鴨川沿いの先斗町(ぽんとちょう)にある伝統的な歌舞練場がロケ地に選ばれました。
由緒ある稽古場で撮影することで、物語の中に息づく「伝統の厳しさと美しさ」をリアルに表現しているのです。

なかでも上七軒歌舞練場では、夜通しの撮影が行われたとの目撃情報があります。歴史ある木造建築の中、深夜まで響く三味線や踊りの稽古は、まさに本物さながらの緊張感。

カメラには伝統と熱気が共存する空気がそのまま収められたようです。一方、先斗町歌舞練場での撮影では、花街特有の静けさを守るため周辺の車両を一時通行止めにする措置まで講じられました。

石畳の路地にしんと張り詰めた空気を演出するためのこだわりで、スタッフの間でも「時間の流れまで止めた撮影」と語り草になったとか。

上七軒や先斗町は、小説『国宝』の中でも喜久雄が舞妓や芸妓の所作から多くを学ぶ場所として描かれており、映画でも原作ゆかりの花街がそのまま舞台になっています(モデルとなった花街が明示されているわけではありませんが、京都の伝統を象徴する地として説得力があります)。

古都の持つ厳粛な雰囲気が、主人公の修行シーンに重みを与えていると言えるでしょう。

上七軒のアクセス

上七軒歌舞練場は京都市上京区、北野天満宮の西隣に位置します。

JR京都駅から市バス50系統または101系統に乗り「上七軒」バス停で下車、徒歩3分です。京福電鉄(嵐電)北野線「北野白梅町駅」からは徒歩10分ほど。

北野天満宮を目指して行くと、門前の一角に趣ある建物が見えてきます。

先斗町のアクセス

先斗町歌舞練場は京都市中京区先斗町通にあります。

阪急京都線「京都河原町駅」または京阪本線「三条駅」から徒歩5分程度で、鴨川沿いの先斗町の中ほどに位置します。

入り組んだ路地に建つため少しわかりにくいですが、先斗町歌舞練場の入口には提灯が掲げられており、周囲より少し広いスペースになっているのが目印です。

周辺散策

上七軒界隈はまるで時間が止まったような静かな花街です。
北野天満宮は学問の神様として有名で、2月の梅花や9月のずいき祭など季節行事も見応え十分。

先斗町は鴨川沿いの石畳の小路に料理屋が立ち並び、夜になると舞妓さんが行き交う姿に出会えることも。
5月には先斗町歌舞練場で一般客も観覧できる舞踊公演「鴨川をどり」も開催されます。昼とは違った花街の華やぎを感じられるでしょう。

周辺グルメ

先斗町や祇園エリアには京都らしい割烹やお茶屋が多数ありますが、観光客でも入りやすいお店としては先斗町ふじ田の京懐石やぎをん小森の抹茶パフェなどが人気です。

甘味なら祇園の鍵善良房(前述)や月ヶ瀬のあんみつもおすすめ。

上七軒では甘味処 上七軒くろすで一服したり、北野天満宮前の長五郎餅本舗で名物の餅菓子を買うのもいいでしょう。

注意点

花街は観光地であると同時に今もそこで生活し働く人たちの場です。

夕方以降は見世(店)へ向かう芸舞妓さんに出会うこともありますが、写真を無断で撮ったり後をつけたりするのはマナー違反です。

路上での喫煙や大声での会話も控え、静かに散策しましょう。

また歌舞練場の建物内部は通常非公開ですが、公演期間中はチケット購入者のみ入場可能です。機会があればぜひ本物の舞台を鑑賞し、花街の伝統に触れてみてください。

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滋賀県大津市・琵琶湖畔の道路

ノスタルジックな湖岸シーン

琵琶湖のほとり、滋賀県大津市の湖畔道路

物語の中盤、喜久雄が自分の葛藤と向き合いながら琵琶湖沿いの道を歩く印象的なシーンがあります。広大な湖を背景に主人公の背中を映すこの場面は、時代設定が1996年ということで、当時走っていてもおかしくない年式の車を多数集めて大規模なエキストラ撮影が行われました。

撮影場所は滋賀県大津市の湖岸道路。京都市メディア支援センターによるエキストラ募集情報でも「滋賀県大津市」で4月下旬に自家用車エキストラ撮影があると告知されており、高い再現度で当時の雰囲気が作り込まれたことがわかります。

李監督はこのシーンについて「曇りと光が入り混じる午後遅くの時間帯に撮影することで、主人公の心の揺れを表現したかった」と語ったそうです。

刻一刻と表情を変える湖面と空模様がノスタルジックな映像美を生み出し、見る者の胸に静かな感動を呼び起こすことでしょう。

アクセス

琵琶湖畔のロケ地は詳細には公表されていませんが、大津市内の湖岸道路沿いで撮影されたことが明らかになっています。大津市へはJR京都駅から新快速で約10分とアクセス良好。

JR大津駅または京阪電鉄びわ湖浜大津駅から徒歩圏に湖岸エリアが広がります。

観光スポットでもある大津港周辺県立琵琶湖文化館付近の遊歩道が、映画の舞台となった場所に雰囲気が近いでしょう。

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兵庫県豊岡市・出石永楽館

出石永楽館
出石永楽館

日本最古級の芝居小屋

出石永楽館の舞台内部(花道と客席)

喜久雄が「伝統の重み」を感じながら地方巡業の舞台に立つシーンは、兵庫県豊岡市の出石永楽館で撮影されました。

明治34年(1901年)創建の永楽館は、近畿最古の現役芝居小屋として知られ、木造二階建てに花道や枡席(ますせき)を備えた趣ある劇場です。

映画でも劇中ポスターに「出石永楽館」の名前とロゴがそのまま使われており、作品の世界にリアリティを与える演出となっています。

撮影時は地元出石の全面協力のもと、劇場を貸し切って特別にロケが行われました。地域の子どもたちが撮影を覗き見に来ていたそうで、休憩中にそれに気づいた横浜流星さんがそっと手を振って応え、子ども達が大喜びしたという微笑ましい出来事もあったようです。

永楽館の館長は「この町の思い出になる一日でした」と地元紙の取材に語っており、町ぐるみで映画制作を支えたことがうかがえます。

横浜さん自身も「昔にタイムスリップしたかのような歴史を感じる空間で、いつまでもあのままで、と思います」と永楽館での撮影を振り返っており、俳優にとっても特別なロケ地になったようです。

アクセス

出石永楽館は兵庫県北部、豊岡市出石町にあります。

公共交通で行く場合、JR山陰本線「豊岡駅」から全但バス出石行きに乗り約30分、「出石営業所」バス停で下車して徒歩5分です。

大阪や京都から豊岡駅までは特急電車で約2~3時間かかりますが、城下町の風情ある街並みが残る出石は日帰り旅行にも人気のエリアです。

車なら北近畿豊岡自動車道「和田山IC」から約50分、「出石宵田駐車場」など市営駐車場(有料)に停めて散策すると良いでしょう。

周辺観光

出石は「但馬の小京都」と称される情緒豊かな町です。

永楽館のすぐ近くには出石城跡があり、白壁と石垣が美しい城下町の面影を伝えます。シンボルの辰鼓楼(しんころう)は明治時代から時を告げてきた日本最古級の時計台で、写真スポットとして人気です。

城下町の町家や商家が並ぶ通りを散策すれば、タイムスリップしたような気分に浸れるでしょう。

バズゴリ
バズゴリ

着物レンタルをして町歩きを楽しむ観光客も多いですよ。

周辺グルメ

出石に来たら名物の出石皿そばは外せません!

茹でた蕎麦を小皿に小分けに盛り付ける独特のスタイルで提供され、つゆや薬味を変えながら少しずつ風味の違いを楽しめます。一般的に5皿を一人前とし、「通(つう)はおかわりして最低でも5皿×2セット=10皿は食べる」とも言われます。

老舗「如月」や「入佐屋」など蕎麦処が町中に点在していますので、食べ比べてお気に入りの一軒を見つけるのも一興です。

地酒や出石焼(陶芸)など、お土産探しも充実しています。

注意点

永楽館は通常は木曜が休館日で、見学できる日は限られます。
公演日・貸館日以外は館内の見学を行っているとのこと。

また毎年秋には「永楽館歌舞伎」としてプロの歌舞伎公演が行われ、その期間は町全体が大いに賑わいます。見学だけなら平日の日中が空いていておすすめですが、折角なら公演やイベントに合わせて訪れたいところです。

館内はバリアフリー化されていない部分もあるので、高齢者や足の不自由な方は事前に問い合わせると安心です。歴史ある建物ゆえ、見学時は走ったり大声を出したりせずマナーを守りましょう。

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岡山市・矢吹邸(花井家の屋敷)

花井家の屋敷前のシーン
『国宝』本予告【6月6日(金)公開】|主題歌「Luminance」原摩利彦 feat. 井口 理

名門歌舞伎一家の暮らす家

物語の中で、喜久雄が引き取られる歌舞伎の名門一家・花井家の屋敷として登場するのが、岡山県岡山市にある矢吹邸です。

2024年3月31日、岡山市内の住宅街に佇むこの古い日本家屋の前で、喜久雄(吉沢亮さん)と俊介(横浜流星さん)の緊迫した対峙シーンが撮影されました。
(※本予告だと49秒あたり)

花街や劇場とはまた異なる、由緒ある家庭の佇まいが感じられるロケ地です。

矢吹邸は築40年ほどの純和風建築で、門から玄関へと続く石畳の小径や、四季折々の草木が配された庭園風の前庭が特徴です。

現在は空き家となっていますが、定期的な手入れが行き届いており生活感が程よく残っていることから、映画では明治から続く歌舞伎名門・花井家の住宅にふさわしい趣を演出できたのでしょう。

原作小説でも花井家の存在は物語の重要な要素であり、主人公が新たな運命を歩み出す転換点となる場所です。

映画では、この矢吹邸で撮影された場面が喜久雄にとって大きな決断のシーンとして描かれているようです。

アクセス

矢吹邸は岡山県岡山市中区倉益に位置しており、映画『国宝』では主人公・喜久雄が引き取られる歌舞伎の名門・花井家の屋敷として登場しました。静かな住宅街の一角に建つ純和風建築で、敷地内にある石畳の小径や落ち着いた佇まいが印象的なロケーションです。

最寄り駅はJR山陽本線「東岡山駅」で、そこから車で約10分ほど。公共交通機関を利用する場合は、岡山駅または東岡山駅から宇野バス(旭川荘線)「倉益」バス停で下車し、徒歩約5分ほどで到着します。倉益周辺は道がやや入り組んでおり、住宅街のため分かりづらい箇所もあるため、ナビや地図アプリの使用がおすすめです。

なお、矢吹邸は現在空き家となっており一般公開はされていません。門や外観は道路から確認できますが、私有地につき立ち入りは厳禁です。周囲は静かな住宅街ですので、見学の際は近隣住民の方への配慮を忘れず、静かに外観を眺める程度に留めるようお願いします。

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まとめ:ロケ地巡りで蘇る『国宝』の世界

国宝ロケ地巡りのイメージ画像

今回紹介したロケ地の数々は、単なる「撮影場所」にとどまりません。桜舞う坂道、伝統薫る舞台、静謐な湖畔、歴史宿る芝居小屋、そして由緒ある屋敷、いずれも物語の心象風景そのものと言えるでしょう。

各地に点在する風景の中に、登場人物たちの人生の一場面が刻まれており、スクリーンの感動が現実の風景と重なります。ロケ地を巡る旅は、映画『国宝』の世界をもう一度体験する旅でもあります。

聖地巡礼を計画する際は、撮影が行われた施設や地域のルールを尊重し、マナーを守って訪問してください。

特に劇場や住宅街などでは騒がず節度ある行動を心がけましょう。

ベストシーズンに訪れれば、例えば桜咲く東大阪の坂道では青春の息吹を、京都の南座では古典の荘厳さを、出石の芝居小屋ではタイムスリップしたような感動を味わえるはずです。

映画で受け取った感動を胸に、自分自身の目でロケ地を確かめれば、『国宝』の物語がより一層深く心に響いてくることでしょう。

ぜひ本記事を参考に、映画『国宝』の世界を巡る旅に出かけてみてください。

物語の舞台となった風景の中に身を置けば、スクリーンで感じたあの想いが鮮やかに蘇るに違いありません。

皆さんが聖地巡礼を安全に、そして存分に楽しまれることを願っています。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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