四国遍路中の松山ケンイチさんの投稿が話題に!
「ゴメンナハリセンって何ですか?」

突然の投稿に「ハリセンで叩く謝罪ギャグか?」と反応した人がいる一方、鉄道ファンや高知県民からは「それ、ごめん・なはり線のことですよ!」というリプライが殺到。
SNSでは「ゴメンナハリセン」が一時トレンド入りするなど、大きな話題となりました。
では、この「ごめん・なはり線」とは、いったい何なのでしょうか?
ごめん・なはり線とは?正式名称と路線の概要
「ごめん・なはり線」とは、高知県東部を走る第三セクター鉄道「土佐くろしお鉄道 阿佐線」の愛称です。
- 起点:ごめん駅(南国市)
- 終点:奈半利駅(奈半利町)
- 総距離:約42.7km
- 駅数:21駅(すべてにキャラクター名あり)
- 開業:2002年(全線開通)
ユニークなネーミングは、始発駅「ごめん」と終着駅「なはり」から由来しています。
ユニークな魅力が満載!ごめん・なはり線の見どころ

① 太平洋を望む絶景ローカル線
車窓からは太平洋の青い海が広がり、リゾート列車「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」なども運行。
旅情あふれる路線として人気を集めています。
② アンパンマンの作者・やなせたかし氏デザインの駅キャラクター

21駅すべてに専用キャラクターが存在し、後免駅の「ごめん えきお君」など、訪れる人を楽しませてくれます。
③ SNS映えする“ごめん駅”と“なはり駅”のネーミング

「ごめん駅でごめん」といったユニークな投稿が多く、駅名標の前で記念撮影をする人も急増中です。
やなせたかしが手がけた駅キャラクターたち

高知県出身の漫画家・やなせたかしさんは、各駅にちなんだ21体のキャラクターをデザインしました。これらのキャラクターは、地域の特産品や文化、歴史をモチーフにしています。
※やなせたかしさんの死後2021年3月に開業したあき総合病院駅前の21体目のキャラクター「あきナースちゃん」は、やなせスタジオがデザイン。
- ごめん えきお君(後免駅):駅員をモチーフにしたキャラクターで、ホームにはやなせたかしさん直筆の歌碑もあります。 
- なはりこちゃん(奈半利駅):終着駅の駅員をモデルにしたキャラクターで、駅からは路線バスが出ており、室戸市や東洋町まで案内しています。 
- あかおか えきんさん(あかおか駅):幕末の絵師・弘瀬金蔵(通称:絵金)をモデルにしたキャラクターで、駅構内の店では絵金の関連グッズなどを販売しています。
- たてだ そらこちゃん(立田駅):高知空港が近くにあることから、搭乗員をモデルにしたキャラクターです。 
- のいちんどんまん(のいち駅):香南市野市町で行われる「ちんどんコンクール」に由来した、ピエロのような格好のキャラクターです。
これらのキャラクターは、駅構内や入口などに設置されており、訪れる人々を楽しませています。
あかおか駅で全キャラクターが勢ぞろい!

あかおか駅の高架下の広場では、ごめん・なはり線全駅キャラクターと町のマスコットキャラクター「大漁くん」「どろめちゃん」が勢ぞろいして出迎えてくれます。
さらに、ごめん・なはり線のミニチュア模型も設置されており、30分~2時間ごとにミニ列車が走るなど、家族連れにも人気のスポットです。
NHKドラマ「あんぱん」とやなせたかし

現在放送中のNHKドラマ「あんぱん」では、やなせたかしさんの生涯が描かれており、彼の故郷である高知県や彼の作品に改めて注目が集まっています。
ドラマの影響もあり、ごめん・なはり線のキャラクターや沿線の観光スポットを巡るスタンプラリーなどのイベントも開催され、多くの観光客が訪れている話題沸騰のスポットです。
ゴメンナハリセンは“ごめん・なはり線”のこと
松山ケンイチさんの投稿をきっかけに注目を集めた「ゴメンナハリセン」は、高知県の魅力が詰まったごめん・なはり線の愛称でした。
やなせたかしさんがデザインした個性豊かなキャラクターたちと、美しい景観を楽しめるこの路線は、訪れる人々にとって忘れられない旅となることでしょう。
 


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