TBS日曜劇場『キャスター』は “together space” の崩壊で一旦幕を閉じましたが、核心人物である“足が悪い男”は逃走したままです。
さらに、市之瀬咲子の不可解な裏切り行為も動機が解明されておらず、SNSでは「続編必至」との声が多数。
この記事では、最終話までに残された伏線と謎を整理しつつ、続編または劇場版の可能性と、そこで描かれそうなポイントを考察します。
※この記事は『キャスター』第10話(最終話)までのネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
足が悪い男の正体と目的
- 姿も名前も不明のまま
劇中で映されたのは、杖を引きずる足取りと低いシルエットだけでした。顔や声は最後まで伏せられ、視聴者に確定情報はほとんど与えられていません。 - together space を陰で動かしていた存在
各事件の実行部隊が「足が悪い男」の指示を受けていたことだけは示唆されています。ただし、どの程度まで組織を掌握していたのか、資金源や肩書きなどは不明のままです。 - 景山重工とのつながり
ガス爆発や機密情報の流出など、景山重工に利する形で事件が発生しているため「企業の外部ブレーン」として暗躍していた可能性があります。しかし、裏付けとなる証拠は物語中で明示されていません。
未回収の伏線と考察ポイント
- 負傷の理由
最有力とされるのは、自衛隊輸送機(C1)墜落事故への関与。被害者または関係者で、事故を機に国家や報道機関に恨みを抱いた可能性があります。
そのほか、特殊部隊での戦傷や産業事故に巻き込まれた説も残ります。 - 資金とコネクション
景山重工関連のレアアース案件を仲介し、成功報酬を得たと考えると資金力の説明がつきます。
政界・公安へのパイプについては不明ですが、高度な情報操作が行われていたため、裏側に“国家規模の情報網”が存在する可能性も指摘されています。 - 続編で注目される展開
負傷に至った過去の事件(自衛隊輸送機事故など)が物語の核心になる
景山重工のレアアース利権をめぐり、企業・政界・メディアが三つ巴になる
together space残党の再集結や、新たな協力者の出現によってスケールアップした対決構図が描かれる

このように、足が悪い男の背景はあえて謎のまま残されており、視聴者の想像をかき立てる形で物語は幕を閉じました。続編や劇場版が制作される場合、自衛隊輸送機事故と景山重工の利権を軸に、彼の過去と動機が徐々に明かされていく展開が期待できそうです。
市之瀬咲子の“裏切り”は次章への布石?
市之瀬が進藤の資金受領をリークし、結果として進藤をJBN退社へ追い込んだ動機は最終話でも解明されませんでした。
国定は市之瀬のことを「反社を身内に持つ人物」と会見で強調しましたが、具体的な素性や市之瀬本人のエピソードも作中では描かれていないままです。
未回収の伏線と考察ポイント①
まず一つ目は、市之瀬の家族が反社会勢力と繋がっているという国定の証言です。
本作『キャスター』は、毎話のスクープ取材を軸にしながら、主要キャラクターたちの過去や個人的な事情が徐々に明かされていく構成が特徴でした。進藤の過去、崎久保の父との関係、本橋の成長、山井Pの家族問題など、それぞれのスクープに重ねる形で主要キャラクターの人間ドラマが描かれてきています。
しかし、唯一市之瀬咲子だけはそうした“個人にスポットライトを当てる回”が存在せず、深掘りされないまま物語が終わっています。
作中では国定が「反社を身内に持つ人物」と会見で強調する場面はありましたが、それ以上の詳細は描写されず、当の市之瀬も自らの関与を否定していました。
そのため、家族の弱みを誰かに握られ、圧力を受けていた可能性は残るものの、彼女自身がどのような経緯で2000万円リークに至ったのか、あるいは本当に足の悪い男の存在と関係していたのかは、全て不明のままです。
未回収の伏線と考察ポイント②
もう一つの可能性として、市之瀬自身が独自に“真の黒幕”を追い続けていたという説も考えられます。つまり、彼女は進藤に対して直接的な敵意を持っていたわけではなく、むしろ自ら囮となることで黒幕の正体や組織の動きを探ろうとしていた可能性です。
実際、進藤が洞窟内に閉じ込められ、硫化水素ガスによる危機に陥った際、市之瀬は現場に現れて進藤の救出に協力しています。
この行動だけを見ても、完全な敵側ではなかったと受け取ることができます。
さらにこの時、市之瀬は「20年ぶりに親に挨拶してきた」と意味深な発言を残しており、“なぜ家族と疎遠なのか?”最後まで明かされませんでした。
2000万円リークも、進藤を表舞台から一時的に遠ざけることで敵の標的から外し、裏で動きやすくする意図があったとも読み取れます。こうした一連の行動は、市之瀬が自ら危険を背負いながら、進藤やNEWSGATEを守るために動いていた可能性を残しているポイントです。
これらの未回収の描写が多く残されたことで、市之瀬の真の思惑は続編や劇場版で改めて描かれるのではないかと考察できます。
続編・映画化の可能性と展開予想
『キャスター』は、together spaceの崩壊という一区切りを迎えたものの、足が悪い男の正体や市之瀬咲子の裏側など、あえて多くの伏線を残したまま物語が幕を閉じました。そのため、視聴者の間でも「続編ありきの終わり方だったのでは?」といった声が多く上がっています。
物語の構造上も、続編や劇場版に繋げやすい土壌は整えられています。
足が悪い男を中心に、景山重工の利権問題や、自衛隊輸送機事故にまつわる過去の因縁、together space残党の動きなど、拡大できるテーマは豊富に残されたままです。また市之瀬に関しても、敵か味方か分からない“裏の顔”が次章での大きな鍵になりそうです。
続編におけるスキャンダルの影響
一方で、現実的な問題としては、主演の永野芽郁さんにまつわるスキャンダル報道が続編制作の動向に影響を与える可能性も否定できません。
ドラマ以外の話題が先行してしまったことで、作品そのものよりも出演者のプライベートが注目を集める状況となっており、制作サイドがリスクを慎重に見極める必要が出てきています。
たとえ映画化や第2シーズンが決定したとしても、今回のキャストが全員続投するかは不透明な状況とも言えそうです。
それでもなお、残された謎の多さや作品のポテンシャルを考えると、何らかの形で物語が“もう一度動き出す”可能性は十分に残されていると言えます。

これらの他にも、最終話タイトルにもなっていた「国民に知られてはいけない秘密」として、進藤の父・哲が記事にしようとしていた自衛隊輸送機事故の真相については、結局報道には至らず物語が幕を閉じました。
進藤が父の決断と覚悟を尊重したようにも見えますが、一方で真実が世に出ないまま終わったことに、どこか消化しきれない思いを抱いた視聴者も多かったのではないでしょうか。
続編が描かれるなら、この「知られてはいけない秘密」こそが、改めて核心に据えられる可能性もありそうです。
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